2018年度の日程

2018 年度の白神山地ブナ林モニタリング調査(20年目!!)の日程が下記の通り決まりました。ふるってのご参加をお待ちいたします。

日程 作業内容
6月23日(土) リタートラップ設置などサイト設定(日帰り)
7月28日(土) リター回収(日帰り)
8月25日(土) 9月の調査の準備
9月7日(金)~9日(日) モニタリング調査(野営テント泊)
10月6日(土) リター回収(日帰り)
11月3日(土) リター回収とサイト撤収(日帰り)

*9月の日程は変わる可能性があります。
参加されたい方は、当ホームページの参加方法からお申し込みください。その際には、
①参加希望の月日
②氏名
③性別
④年齢(保険加入のため)
⑤所属(無い方は一般と記す)
⑥連絡方法(電話番号又はメールアドレス)

を書き込んでください。折り返しメールで確認のご連絡をいたします。

リターの回収とリタートラップの撤収

ブナ林のモニタリング調査に初めて参加させていただきました。

●調査地まで
調査の前日は、白神山地世界遺産センターに宿泊しました。
この日は、他の調査者の方たちと自己紹介などお話をして次の日に備えて早めに就寝しました。翌朝は朝5時半に集合して持ち物の確認を行った後すぐに白神山地へ出発しました。車で揺られること約2時間、林道の終点地まで行くと、そこからさらに片道2時間の山道を歩いて各調査地に向かいました。この日は、天気は快晴で雪も降っておらず歩きやすかったです。道中は植物に詳しい方々に植物名を教えてもらいながら進みました。教えてもらった中でも特に楽しかったのはブナの実を探したことです。ブナの実の外側の茶色部分を剥くと白い実が出てきます。
*遺産地域外で探しました

ブナの殻斗(かくと)と種子

●調査について
今年度の最後の調査はリターの回収とトラップの撤去作業、古くなった調査区の杭を打ちなおす作業を行いました。リタートラップは丸いパイプにネットを通したものを棒で括り付けてあり、ブナの木の下に設置し、落ちてきた葉や種子をネットでキャッチします。今回もネットに入った葉などを紙袋にいれ回収しました。
今回の調査では種子が少なかったようです。

●最後に
今回「自然の推移に任せる」という核心地域に入りましたが、改めて「私たちは普段の生活でどのくらい森林や生態系に影響を与えているのだろうか。」と見直すことが出来ました。素晴らしい機会をいただきありがとうございました!

津軽峠からの景色

リターの回収を行いました

10月7日にリタートラップ(木から落ちてきた枝や葉などを捕らえる道具) からリターを回収する作業を行いました。
当日はあいにくの雨模様で、寒さも感じる中での作業でした。

ヤナダキ沢

雨が降って道の状態が悪くなっていて、ヤナダキ沢へ降りていく道では滑り落ちないように、注意深く降りていく必要がありました。
紅葉は全体的にまだ早いようでしたが、オオカメノキやナナカマドなど、ちらほらと紅葉が進んでいる木もありました。

紅葉の始まった白神山地

次回の調査は、11月3日(金)の予定です。今年度の調査は次回で最後になります。次回もモニタリング調査へのご参加・ご協力をよろしくお願いいたします。

9月のモニタリング参加者の寄稿

こんにちは。
事務局の石橋です。
9月8日~10日に恒例の山泊ブナ林調査がありました。
初めてモニタリング調査に参加くださった方から、
参加した感想を送っていただきましたので許可を頂き掲載します。

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ブナ林モニタリング調査に参加して

一般参加者 A.K(40代 女性)

段はアクセスしやすい丹沢を歩くことが多く、都市からの廃棄ガスによるブナ立枯れが進むエリアや、毎年目にするブナハバチの幼虫が気になり…色々と検索した結果「ブナ林モニタリング調査」のホームページにたどり着いたかと?思います。

(すぐに2年前の夏に白神岳や二ツ森山頂から世界遺産核心部を眺めた記憶が蘇りました。ギッシリとブナに覆われた森に圧倒され、その時単純に思った「いつかあの中に入りたい」という気持ちが再燃。「物見遊山お断り」の文言に躊躇しながらも他の条件はなんとかなりそうな気はしましたが、HPはかなりお堅い印象。もし仮に普段接点の無い学者、研究者の方や学生さんのみの集まりなのだとしたら、そこにポンッと素人の自分が入るには…3日間はさすがに厳しいかなと言うのが正直な印象でした。結局は石橋さんからの返信に安心し、すぐに申し込むことに。

果、今回一般枠は私のみ、みなさん関係者サイドということがすぐに発覚し申し込み当初の予感が的中してしまったわけですが、空港で便乗させていただいた松井先生、山本さん、田谷さんに続き、現地到着後もしっかり者の若者と弾けた大人(良い意味です)のバランスが絶妙で、申し込み前の私の不安は早々に払拭されました。全4日間朝から晩まで、掛け合いに何度も笑わせていただきました。

れでもいざ調査に入ると一変、皆さん全員が専門家の表情に。前日のアルコールが燃料になっているかの如く、切り替えと言いますかそのギャップに驚くばかり。自然を相手にそれぞれの仕事をチャキチャキと進めていく姿が本当に格好良く映りました。)

としてはもう当日の序盤から、憧れの場所に、自分がまさに今あの2年前に二ッ森から見たブナッコリーの中を歩いているという感動の波に完全に飲みこまれていたわけですが、(私は調査に参加しているんだ!)と自分に言い聞かせながら皆さんの後を追いました。想像以上の森のオーラは圧巻でした。ブナたちはまっすぐそこに立ち、他の木や植物もそれぞれがしっかりと生きているんだという存在感を示しているかのように元気です。どこかから息を潜めてこちらを伺っている動物や鳥も含めて、そこにある全てが一つとして存在し、そこに踏み入った我々人間も全部その一部として包み込んでしまうような、今までに見たこともないダイナミックな林相です。と、私の語彙力で表現するとこんなにも胡散臭くなってしまうのが残念ですが、筆舌に尽くしがたいとはまさにこういう事をいうのでしょうか。和田さんに続いて赤石川に下り立った時はそのあまりの美しさに、これが世界遺産たるものか、と納得せざるを得ません。素人の極論ですがもしかして階段や鹿柵よりも、人間が介入しない事が唯一の自然保護なのでは?人間の存在自体が全てを拗らせているのではと考えてしまうほど、まるで8000年の月日が走馬灯のように浮かんでくるようでした。自然界の動植物が食べては食べられ、気候に振り回されながらも持ちつ持たれつを繰り返しながらも継続して成長してきた、悠久の美しさを感じました。

心な調査について。
藪を漕ぎながら、ブナの幹周りを測ったり、新しい芽を探したり。実際にメジャーで示される年1センチ前後の成長を目の当たりにすると、今まで自分が見てきた木々もまた脳裏に浮かびます。ここまで大きく育つまでの長い年月を感じながら、樹木好きな私としては大変有意義で飽きない調査内容でした。先生方や、中山さんのような地元の方々の専門的な話を直接聞ける機会など自分の普段の生活ではまずありませんので、それだけでもとても貴重なことで、このボランティアに参加する醍醐味かもしれません。

静先生の葉っぱかるたも為になる上に楽しかったです(若い記憶力がうらやましい)。もし自分が子供の頃にあんな形で教えてもらっていたら、きっともっと森や環境を身近に楽しい記憶として残っただろうなあと思います。

事班の皆さんの心のこもった美味しい手作りご飯は毎日の楽しみでしたし、初めての東北のお酒の利き酒、それらを更に美味しくするのは夜の宴で、今思い出しても思わずクスっとしてしまう楽しい思い出でいっぱいです。

れまで世界遺産という言葉を聞くと、テレビの影響から観光というイメージに繋がりがちでしたが、この先も白神山地が自然遺産として守られていくと言うことは、貴重な原風景を今の時代に知ることのできる土台でもあり、それは広く白神山地以外の森への意識にもつながると今回の調査に参加して改めて思いました。

ランティアのはずが、自分が森にボランティアされたような濃密な3日間、本当に参加して良かったと思います。来年もぜひ参加して、今回出会ったブナたちの成長を見届けたいと思っています。また、今回皆さまと出会えたことに、心から感謝、御礼申し上げます。